出張料理の経験から

私は2011年からレストランなどで働く傍ら、
出張料理人として働いてきました。

はじめの出張料理の仕事は、運命的な巡り合わせによって始まり、今でも通っているそのお家では、あらかじめメニューは決めず、その日冷蔵庫にあるものを使って3時間ほどで、5品から7品ほどのおかず、それに加えスープやごはんをご用意します。

この仕事を始めたばかりの頃は、娘がまだ6歳で、娘を連れて通っていました。
待たせてる間、娘は絵を描いたり時折雇い主のご家族に遊んでもらったりと、嫌がることはありませんでしたが、大きくなって友だちと遊ぶ方が楽しくなってからは、周りのママ友たちが娘を預かってくれるようになり、いつも周りのみんなに助けられてる感じでした。その頃娘はシュタイナー学校に通っていて、保護者の繋がりが強く、ほんとに良い環境で子育てしていたなぁと思います。

出張料理の仕事を通してわたしは片付けながら料理を作ることを覚えました。
慌てて洗い物をしなくてもよいように、作りながら隙間時間にちょこちょこ洗い物をします。

出張料理をしていてよかったと思うことは、
・あるもので作るようになったこと。
・あるもので作るので、思った材料がない時は柔軟に対応できるようになったこと。
つまり、応用がいくらでもきくこと。
・短時間で色々作れるようになったこと。
(例えば野菜を茹でた茹で汁を使って、蒸し物をするなど、作る流れを感覚的に決めて作業できます)
・いつも違うメニューになるため、感性を鍛えられること。
・お客様の反応を近くでみることができること。

など。
まだありそうだけれど、今思いつくのはこれくらいです。

これらの経験が、わたしの料理の基盤になっていて、だからこそ料理教室でも、あえてレシピをあらかじめ用意せずに、その場で素材の味をみながら作るという作業をします。

料理を学んだあと、家で復習するときに材料がそろわないと作れないと感じる時や、習ったったように作ったのに、同じ味にならなかったなど、そういう経験がある方も多いと思います。

だからこそ、応用して作れるようになる、
調味料の量も自分の感覚で調整できるようになるって大切なことだと思うのです。

人によって、薄味が好みだったり、濃いめが好きだったり、色々です。
その時の体調にもよるし、体質的なものもあります。

素材の美味しさがいかせるようになると、調味料の量も不思議と減っていきます。
そんな薄味の料理が美味しく感じるようになります。

毎日の料理をささっと美味しく作れるようになると、日々が満たされていきます。

わたしも日々の料理で、いつも作らないような料理を作ってみたり、食べてみてこうした方が美味しいかも?と試行錯誤しながら、感覚を鍛えていっています。

この前娘と作ったラザニア。
味はよかったのですが、みかけをもっとこうしたいなーとか、色々思うこともあり。
出張料理のご家庭で作るのはもう少し試作をしてからかな。
もっと美味しく美しく作れるように、がんばります♡

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野菜料理人の徒然なる日々

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