昔ばなし大学へ

今年の7月から小澤俊夫先生の、昔ばなし大学に通っています。

わたしは、子どもの頃母から読み聞かせをしてもらってました。

図書館での仕事が忙しかった母にとって子どもたちへの愛情表現は毎日の食事作りと、末っ子の私に対しては読み聞かせだったのでしょう。
母が作る料理はいつもとても美味しく、子供心に我が家のご飯はいつもご馳走だと思っていました。(あくまで子ども目線です。笑 )
母の本の読み聞かせも大好きで、寝る前のひと時が楽しみだったのを覚えています。

その経験があったからか、娘がうまれてからわたしもせっせと赤ん坊の娘に絵本をたくさん読み聞かせていました。
言葉を話せるようになってからは、娘はわたしが読み聞かせていた本を暗記するようになり、言葉のちからてすごいな!ていつも思っていました。

娘が小学校に上がる頃には100冊以上の絵本が家にありました。
その多くは母から孫へのプレゼントで(英語の本は、娘の父親が買ったものや、イギリスのおばあちゃんからのプレゼントでしたので、100冊以上の本がありました。)、絵本作家さんから娘へのサインつきの本もいくつもありました。
娘は来年高校生なので、絵本やおもちゃはだいぶ手放しましたが、
未だにサイン入りの『うみちゃんのまど』という本や、『たいようオルガン』、私が子どもの頃から大好きだった『ちいさちおうち』などは娘の本棚に置いてあります。

20年以上も母が通っている昔ばなし大学に今年の春に「あいにとっても良い学びになると思うよ」と母から勧められ、行ってみようかなぁ...と、通いはじめたのですが、
小澤俊夫先生の講義がとてもおもしろく、通うことにしてよかったなぁと思います。

昨日の講義では、「おとぎ話の世界では、魔法がなくても、現実ではありえない色々な条件が一致することで、魔法的になる。」
など、子どもの頃なんであんなにおとぎ話が大好きだったのが、ああ!そうだったのか。と思える、色んな説明があり。
(そして、日々起こるシンクロに魔法的だなぁといつも感じられているあたりも、おとぎ話好きに繋がってることを感じ、わくわく)

文法の勉強では、有名な童話集などに載ってるお話でも「は」と「が」が間違えている場合があること、語り継がれてきた民話やおとぎ話から大分離れて創作されていたりする(文学になっている)ことに気がつくこと、など批判的に文章を読むことを学びました。

心理学の学校でも、
何でも鵜呑みにしないこと。疑うことを教えられてますが、小澤先生も、
勉強すること、学ぶこと、批判的に分析すること、日本語に忠実であることを大切に、という話をされていました。

有名だからといって信用しないんだよ
自分の目や耳で確かめるんだ。
話すときに、自分の言葉に意識して気をつけること。
人の話は注意深く聴くこと。
言葉を大切にすること。
そして、誠実であること。

小澤先生は来年90歳になられるらしく、
そんなお年に感じないくらいお元気でいらっしゃるけれど、私たちに直接教える機会に、全てを込めてお話されてる感じがしました。

昨日は講義の後に懇親会があったのですが、何期も続けて通ってる生徒さんとお話する機会があり、その方によると、小澤先生の講義もどんどん変化していってるのだとか。
昨日は特に「は」と「が」の間違えを何度も強調して説明されていたけれど、以前は同じテキストでも、そこまでそれを強調されていなかったとのこと。

実は先日娘の学校の保護者会に参加したときに、国語の先生が同じことをおっしゃっていて、子どもたちの「は」と「が」の使い方や、主語がどれかわかっていないことなどに危機感を感じている、とのことだったので、
本を読まない世代に起こる何かなのかなぁと感じていたのだけど、
小澤先生のご指摘されていたテキストは、全て有名な童話作家さんたちの文献で、うわぁ。と思いました。

言葉は生きているとはいえ、
壊れていってはいけない。
子どもたちの前で語る言葉に、大人ひとりひとりが責任をもっていることがとても大切だし、お互いにそんな意識でいれたらいいなと思います。

わたしは昔から文章を書くのが好きで、時々サクッと文章を書くけれど、海外に長く暮らしていたこともあり、読めない漢字や、使ったことのない言葉や表現がたくさんあるし、言葉を選ぶときはこれからもっと気をつけたいと思います。

最近Apple Musicで小澤先生の息子さんの小沢健二さんの新譜をダウンロードして、毎日聴いてるのですが、聴くたびにどんどん元気がでてきて、未来に希望が持てるようになってきました。この音楽があれば、社会は変わる...そんな希望がもてます。
言葉てほんとパワフル。
言葉は、私たちに力を与えることができる。だから、言葉を大切にしよう。

また学んだことについて、シェアしたいことがでてきたら、シェアしますね♡













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