好きな音楽色々ありますが、たぶん一番好きなのは、高木正勝さん。
彼の音楽はとても自然に生活音と溶け込んでいきます。
料理してても、本を読んでても、友だちとおしゃべりしてても、何をしてても自然で、すーっと入ってくる音。
去年発売となったマージナリアⅠ は、高木さんが兵庫の山奥で自然と暮らす中、自然と一緒に演奏したピアノが録音された作品集。
秋にコンサートも行きましたが、これまでみてきた高木さんのコンサートの中で一番好きだったかも。
いつもすばらしいのだけど、音がとても優しくて、癒されました。
先日発売されたマージナリアIIの発売記念のトークイベントに友だちと行ってきました。写真は、その時友だちと購入した山咲みのCD。
サインしてもらいました♡
マージナリアを作るときに、どのように彼が音探しをするか (たとえば、川の音の、あのちょろちょろは、こうかな?とか、、) ピアノの鍵盤をたたきながら彼が作品と向き合う様子を垣間見れて楽しかったです。
雷が遠くでゴロゴロ、、となって、自分がピアノを弾いて、雷がバリバリ、、と鳴ったら自分がピアノを弾いて、を繰り返して。
雷が喜んでる感じがして自分も喜ぶ、とおっしゃってました。笑
興味深かったのは、マージナリアのCDを出すにあたって、曲選びをした時に、たくさんある曲の中から選んだポイントは、どれだけ自我がないか、ということ。
ちょっとでも自我があるもの、ひとを感じさせるものは省いていったらしいです。
だから、いつまでも聴いていられるんだなぁと腑に落ちました。
元々作為を感じない心地よさを感じていたけれど、なるほど!と嬉しくなりました。
もう一つ興味深かったのは、老いてくのを楽しんでいらっしゃるとのこと。
若い頃当たり前にできてたことが、できなくなってくることに対して、周りの人たちと話をするのが楽しい。とおっしゃっていました。
これこれが昔みたいにできなくなったんだけど、どうしてる?みたいなこと。
ひとって若さがよいことと思いがちだし、
老いをなかなか受け入れられなかったりするけど、楽しめる要素なのだなぁて思いました。
あと、耳で聴こえる遠くの音までぜんぶ自分と感じてみること。
自分という存在が、ずっと遠くで起こってることまで感じることができるのは確かだし、ああなるほどなぁと思いました。
あと、今の音楽つくりは、自分と自然を癒すためにしてるんだって言葉にもとても共感できました。
これからも彼の活動が楽しみです。
たまたまトークイベントのこと知って、友だちと行けて良かったです♡
0コメント